「髪は女の命」という言葉もあるくらい、女性にとって大切な髪。
髪のツヤ、ヘアスタイル、カラーリングのこだわりも大事ですが、その髪自体が抜け落ちてしまっては、思うようなスタイリングはできませんよね。
髪は印象の8割を占めるという言葉もあるので、とても大切です。
何より、、、日に日に抜け落ちて、毛量が減っていくのは、なんとも耐え難い不安があります。
この記事では、抜け毛と薄毛の仕組みについてわたし自身の体験談も含め、書きたいと思います。
ある日、突然はじまる 抜け毛の恐怖と薄毛の悩み
ある夜、いつものようにシャワーを浴びていると、頭を洗う手にごそり絡みつく髪の毛。
びっくりしましたが、「まぁ、抜けることもあるか」と軽く考えていました。
ところが、毎日毎日、頭を洗うたびに抜けるすごい量の髪。
ヘアブラシにも、毎回大量の抜け毛が絡まっている状態が続きました。
どんどん抜けていくことに不安な気持ちになり始めました。
そこから髪を洗うのがこわくなり、シャンプーを変えても、マッサージをしても、毎日抜け毛は止まることがありません。
不安なのに、同世代で悩んでいる子はおらず、年上の方には「若いのに」と取り合ってもらえず、誰にも相談できずにいました。
勇気を出して美容師さんに話すも、「あ〜辛いですね。」と、共感はしてくれるものの、「まだ薄毛に悩む年齢じゃないですよ。」と言われ、抜け毛に対する改善策などは聞けませんでした。
あんなに多かった髪の毛が、手で握るだけで2/3くらいの量とわかるほどに減っていました。
止まらない抜け毛に、「このままじゃいけない」と思って、手当たり次第に髪に良いことを試すようになりました。
この体験は、つい数年前のことです。
今では抜け毛も減り、毛量も元に戻すことができました!
それでも、あの日々の不安は今でも“ありあり”と思い出せます。
これまで毛量は多い方だったので、薄毛に悩む日がこんなに早く来るとは思いませんでした。
この記事に辿り着いて、ここまで読んでくださったあなたも、あの頃のわたしのように抜け毛や薄毛にお困りではないですか?
気になっているうちが始めどき!この記事が参考になることを願います。
抜け毛が増えたら、何から始めたらいい?
- 大量の抜け毛に不安を感じていませんか?
- 薄くなってきた毛髪に悲しい気持ちになっていませんか?
抜け毛の原因は複数あり、必要な対策も人によって様々ですが、共通して大切なことがあります。
それは、この3つを知ること。
- 健康な髪の状態
- 抜け毛・薄毛の仕組み
- あなたのヘアサイクル
まずは、そもそも髪の毛ってどんなふうに生えてくるのか、抜け毛や薄毛と健康な状態では何が違うのか。
仕組みを知るところから始めてみませんか?
この記事を最後まで読んでいただくと、健康な髪のこと、抜け毛や薄毛の仕組みがわかります。
健康な髪の毛を育む「ヘアサイクル」
「ヘアサイクル」という言葉を1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ヘアサイクルは日本語で「毛周期」。
髪の毛が生まれて抜け落ちるまでの「髪の毛の一生」のことです。
このヘアサイクルが健康な状態であれば、日々の抜け毛があっても新しい毛髪が育っているため、薄毛にはなりません。
まずは、本来の健康な状態のヘアサイクルについて解説していきます。
- 成長期:2〜6年間
- 退行期:2〜3週間
- 休止期:3〜4ヶ月間
成長期
毛のお母さんである、毛母細胞から毛の赤ちゃんが産まれます。
そこから、成長し太く艶やかな髪が育っていきます。
正常時で男性の場合は約2〜6年、女性の場合は約4〜6年。
全体の毛髪の85〜90%が成長期です。
退行期
成長した毛髪から、毛母細胞を含む毛球の退縮が始まります。
毛球が完全に退行するまで2〜3週間。
毛髪全体の1〜3%です。
休止期
毛球が退行して、毛が自然と抜け落ちる。
毛球が上がってきて新生毛が育つまでの期間は、3〜4ヶ月。
毛髪全体の9〜14%が休止期です。
健康な髪は、このサイクルを正常な期間で繰り返しています。
毛穴ごとに2〜3本の髪が生えているため、健康なヘアサイクルであれば抜け毛があっても毛量が減ったと感じることはありません。
押さえておきたい 抜け毛の仕組みと原因
健康な毛髪のサイクルを保つことができれば、過剰な抜け毛による薄毛は回避できます。
とはいえ、抜け毛そのものは、ヘアサイクル上で発生するものですので、必ずしも悪いことではありません。
抜け毛の正常範囲はどのくらい?
抜け毛が多いと、不安になりますよね。
ヘアサイクルでは必ず訪れる抜け毛は、本来は恐れるものではありません。
抜け毛の量には個人差はありますが、1日に50〜100本程度の抜け毛であれば正常範囲と言われています。
もしも、日に100本以上の髪が抜けるようであれば、ヘアサイクルが乱れている可能性があります。
先ほどもお伝えした通り、抜け毛といっても原因は様々です。あなたの抜け毛の原因に合わせた対策をして、早めに予防していきましょう。
必要な場合は医療機関に早めにかかることも大切です。
季節によって、抜け毛は増える?
季節や生活環境、体調などでも変化します。特に、秋には抜け毛が増えると感じる人も多いのではないでしょうか。
実はこれ、気のせいではないそうなんです!
わたしも今回、この記事を書くにあたり改めて調べていく中で知りました。
毛髪は、成長期のピークが7月、そこから退行期が3ヶ月ほどですので、10月ごろに休止期の毛髪が増えることが研究で明らかになっています。
動物には冬の毛と夏の毛を入れ替える換毛期があるので、人間にもそういったものがあるのでしょうか^^
男性と女性の薄毛の違い
薄毛は、抜け毛の延長線。ヘアサイクルを繰り返すうちに、サイクルが短くなり、毛髪が細く貧弱になることで起こります。
薄毛の原因は、様々ありますが、男性と女性では薄毛の仕組みが異なります。
意外と、この違いを知らずに対策している方も多いのではないでしょうか。
以前、育毛剤のリ○ップが発売になった頃に、「女性には効かなかった」という話を聞きました。
男性と女性では、抜け毛・薄毛の仕組みが異なるので、男性用の育毛剤や発毛剤が必ずしも女性の薄毛対策に有効とは限らないのも納得です。
抜け毛の対策を急ぎたい気持ちは痛いほどわかります。
いきなり行動を起こす前に、まずあなたのカラダの中で何が起きているのか知ることは、とても大切なことです。
男性の薄毛(AGA)の場合
男性の薄毛の特徴
男性の薄毛というと、赤ちゃんのうぶ毛のような細い毛の印象がありますよね。
ヘアサイクルで本来2〜6年あるはずの成長期が短くなることにより、毛髪の発育が十分ではなくなって、細く短い毛髪になります。
また、薄毛の範囲には額から後退が始まるM字タイプと頭頂部から丸く広がっていくタイプとがあります。
男性の薄毛の原因
男性の薄毛は、男性ホルモンの影響により、毛乳頭や毛母細胞の活動が抑制されることで起こります。
女性の薄毛の場合
女性の薄毛の特徴
女性の薄毛は毛髪全体の量が減るのが特徴です。
特に頭頂部の分け目沿いが薄くなったと感じたり、全体にボリュームダウンしたと感じますよね。
女性の薄毛の原因
通常、毛髪は一つの毛穴に2〜3本ほど生えています。そのため、1本が休止期に入っている間にも新生毛が育ち、成長期の毛髪も同時に存在しているので、常にある程度のボリュームがあります。
ところが、休止期が長くなることで、新生毛までの期間があいて、入れ変わる毛量が減ってしまうのが原因です。
女性の抜け毛の原因は、加齢・出産・過度なダイエット・睡眠不足・頭皮の血行不良・頭髪へのダメージ・ホルモンバランスの乱れなど様々な要因があります。
まとめ
今回は、抜け毛と薄毛の仕組みについてご紹介しました。
健康な髪のヘアサイクル
- 成長期・退行期・休止期の3つのフェーズがある。
- 成長期は2〜6年間、退行期は2〜3週間、休止期は3〜4ヶ月間のサイクルがベスト。
抜け毛の仕組みと原因
- 抜け毛は必ず起こるもので、抜け毛は1日およそ50〜100本が平均。
- 1日に100本以上抜ける場合は、早めに対策する。
男性と女性の薄毛の違い
- 男性と女性では、薄毛の原因が違うので、対策も異なる。
- 男性の薄毛の特徴は、うぶ毛のような柔らかくて細い毛になる。
- 額からM字に後退していくタイプと頭頂部から丸く広がるタイプがある。
- 男性の薄毛の原因は成長期が短くなることで、うぶ毛のまま退行期を迎え抜け落ちる。
- 男性ホルモンの影響によるもの。
- 女性の薄毛の特徴は全体の毛量が減少する。
- 女性の薄毛の原因は休止期が長くなることで新生毛が生えるまでの間があく。
- 女性の抜け毛の原因は加齢・出産・過度なダイエット・睡眠不足・頭皮の血行不良・頭髪へのダメージ・ホルモンバランスの乱れなど様々な要因がある。
わたし自身も数年悩んでいた過剰な抜け毛。
健康な髪の状態を取り戻し、抜け毛を対策した方法については、今後記事にしたいと思います。
薄毛や抜け毛の対策で「こんなことしたら良くなったよ。」という体験談があればぜひLINEやメルマガにお返事頂けたら幸いです。
かなえ